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大記録へ挑戦する姿

プレッシャーを克服して大記録達を成した大リーグのイチロー選手を見習ってほしい。大記録へ挑戦する姿を手に汗して見守ったが、受験生の中にも、わが身と重ね合わせて、自分を奮い立たせた人が多いと思う。「受験の胸突き八丁の時期」と言われる十月、十一月をうまく乗り切る方法は、もう一度、己に喝を入れ、挑戦心を喚起するしかないのです。この時期、受験生からの相談が多い悩みの一つは、志望校の変更をすべきか否かの問題。結論は、一貫して言っていますが、絶対に禁物です。この問題は非常に重要なことなので、志望校のランクを下げたところで、いい結果(合格)は生まれていません。AランクとBランク。誰もがAは難しいが、Bの方が楽だろうと考えます。実は、この心理が落とし穴で、志望校を下げた途端、努力の情熱も下がります。その結果、努力を続ければA校に合格できただろうと思われるのに、安全牌のはずだったBに不合格という悲劇を何度か見てきました。この時期、やるべきことは、入試までの四ヵ月余りで、いかに得点力を上げるかに尽きます。

勉強面でも主導権を握ってリード

学年が上がり、入試本番まで日数が限られてくると、時間がものすごく貴重に感じられ、一秒たりともムダにはできないという思いになってきます。その結果、起床から食事、風呂、就寝までの時間整理は無論、部屋の掃除から着るものの準備まですべて手を出して効率よく進めようとすることになります。勉強面でも、最近は「時事問題」の出題が非常に多くなっているので、テレビのニュース番組を時間的に見られない子どもに代わって、出そうなニュースをビデオに録画してダイジェスト版「時事問題ビデオ」を制作するお母さんまでいます。また、子どもの隣に座って、新しい語句が出てきたら、横で先に辞書を引いてあげるお母さんもいます。自分に自信があるお母さんほど、勉強面でも主導権を握ってリードしようとする傾向が強いのです。まさに「自分が主人公」になってしまうのです。

学部にこだわる

学部にこだわるのは、それだけ本気で勉強していないからである。本人はどの学部にしようかと、将来を真剣に考えているつもりである。しかし、はたから見ていると「真剣に考える自分」に酔っているだけである。本気で勉強する気ならどこの学部に行ってもそれほど大きな違いはない。それに本当に勉強すれば、自然と行きたい学部はわかってくる。それからその学部に行くのでもよい。自分について何もわかっていないうちから、どこの学部がよいか悪いかを考えすぎる。自分に合っているかどうかなんておこがましい。どの学部が自分にとって「是か否か」を、なぜ今すぐに決めようとするのか。それは、はじめに書いた学生のように、楽をして生きようとしているからである。しかし、人生は楽をして生きられない。楽をして生きようとすれば、行き着く先は地獄である。