利息で収入を得ることも可能だし、流れたときは販売して利益を得る。その場で買い取りをすればお客様にしてみても今の相場で売れるだけ得だし、質屋の側も、買ってすぐ右から左へと売っても1割の利益がある。つまり質屋は、古くから続いてきた業態だけに、どうのようなケースでも損をしないという優れたシステムを持っているのです。もちろん、販売時の利益を見込んで値段をつけるわけですから、鑑定眼や市場での販売価格の動向を把握することは必須条件です。さて、値付けが正確にできたとして、次の問題は利幅をどの程度取るかという点になります。たとえば昔ながらの町の質屋さんなどでは、100万円で売れるものに50〜60万円程度しかつけません。安く預かれば当然その分利益が多くなりますから、できるだけ利幅を大きく取ろうとするわけですが、でもそうすると、お客様の足が遠のきます。せっかく店にいらっしゃっているのに、納得せずに帰ってしまったりする。同じ物品に対して70万円をつける店と90万円をつける店があれば、みんな高値をつけてくれるところへ行くのは当たり前ですよね。だから店では、とにかく高価買取を基本方針としています。その商品1点で利益を取ろうとするのではなく、全体で収益を上げるということ。つまり買取価格をディスクローズして、よい商品をたくさん集めることの方が大切だと考えたからです。今でこそ、平均粗利は26〜27%ですが、実は1年前は15%を切っていました。これは、周囲に話すと「潰れるんじゃないか」と心配されるほどとんでもない数字なのですが、それでいいんです。なぜなら、それは撒き餌のようなものだと考えているからです。買取価格が高ければ、当然お客様は歓迎します。高値買取のイメージが広まれば、お客様をもっとたくさん取り込める。そうすれば後は、薄利多売じゃないですけれど、たくさんの商品を集めて販売し、高回転すればいいのです。